• 2022/03/19 掲載

欧米と違い鮮明=円安・資源高を静観―日銀

時事通信社

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


日銀は18日、現在の大規模金融緩和の継続を決めた。ロシアによるウクライナ侵攻を受け、原油価格が高騰するなど世界的にインフレが加速し、欧米の中央銀行は金融引き締めに動くが、日銀は静観。金融政策をめぐり、欧米との違いが鮮明となった。内外の金利差拡大でさらに円安が進行すれば、輸入物価の上昇を通じて企業や家計の負担が一層、重くなる。

「金融を引き締める必要もないし、適切でもない」。黒田東彦日銀総裁は18日の記者会見で、政策修正の必要性を明確に否定した。

背景にあるのは、海外との物価の伸びの違いだ。米国の2月の消費者物価指数は、前年同月比7.9%の大幅上昇を記録。ユーロ圏でも5・9%の上昇となった。一方、日本の物価指数(生鮮食品を除く)は0.6%の伸びにとどまる。物価は4月にも、日銀が目標とする2%程度まで上昇する可能性が出ているが、黒田総裁は一貫して金融政策の正常化に慎重な姿勢を崩さない。

日銀幹部は、原油高を主因とするインフレに対しては「過度な賃金上昇による一段の物価押し上げなどがなければ、金融政策では対応しないのが基本」と指摘。ロシアへの経済制裁の影響などを注視する方針だ。

円安について、黒田総裁は「家計には必ずしもプラスではない」と説明しながらも、輸出増などを通じて経済全体に恩恵があると強調する。野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは今後、物価上昇に拍車が掛かれば「日銀の(現状維持の)政策スタンスが『悪い円安』を生じさせているとして、国民の批判が高まる可能性がある」との見方を示している。

【時事通信社】

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます