- 2022/04/20 掲載
午後3時のドルは128円後半で底堅い、一時下落も再び買い優勢に
前日の海外市場では、米長期金利の上昇を背景にドル買い/円売りが進行。東京時間に入ってからもその流れは継続し、ドル/円を押し上げた。ただ、ドル/円は正午過ぎに128円近辺まで急落する場面もあり、市場関係者からは「今週に入り円安トレンド一色だったが、さすがに急ピッチでドルが上昇したため、大きめの調整が入ったようだ」(トレイダーズ証券の市場部長・井口喜雄氏)との声が聞かれた。
また、日銀は午前10時10分、固定利回り入札方式による国債買い入れ(指し値オペ)を通告した。指し値オペの実施が伝わるとドル/円は小幅に上昇したが、「指し値オペ自体はある程度予想通りで、材料出尽くし感からその後はドルが売られたようだ」(国内信託銀行)との意見も聞かれた。
目先のドル/円は、一時的な調整をこなしつつも、上方向を試す展開になると予想する声が多い。ステート・ストリート銀行の東京支店共同支店長・若林徳広氏は、日本以外の主要中銀が金融政策引き締めを進める中で、「日本は緩和姿勢を維持しており、円が売られてしまうのはやむを得ない」と指摘する。また、足元のドル高/円安水準ではスプレッドの差が拡大しているといい、今後も値幅を伴った動きに注意が必要だという。
また、円安トレンドを変えるような材料が出ない限りは、「ドルが130円を付けるのも時間の問題」(前出の国内信託銀行)との見方も出ていた。
ユーロ/ドルは1.0814ドル付近でやや弱含んでいる。ユーロ/円は139.18円付近と、2015年6月以来の高水準で取引されている。クロス円でも、日本と日本以外の国の金融政策の差が意識されやすく、円安傾向は続きやすいとの指摘があった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 128.69/71 1.0814/18 139.18/22
午前9時現在 129.32/34 1.0792/96 139.59/63
NY午後5時 128.90/93 1.0786/90 139.03/07
関連コンテンツ
PR
PR
PR