- 2022/05/10 掲載
日鉄、最高益6373億円=鋼材値上げ寄与―22年3月期
日本製鉄が10日発表した2022年3月期の連結決算(国際会計基準)は、純損益が6373億円の黒字(前期は324億円の赤字)となり、12年に新日本製鉄と住友金属工業の合併で発足して以降の最高益を更新した。黒字は3期ぶり。原材料価格の上昇で在庫の評価益が膨らんだほか、鋼材の値上げによる利幅の改善が寄与した。
23年3月期の業績見通しは、ウクライナ情勢などの先行きが不透明で合理的な算定が困難として、公表を見送った。オンライン形式で記者会見した橋本英二社長は「鋼材需要は減っている状況。回復のシナリオが見えない」と説明した。ただ、価格改善や構造改革の継続で、高い利益水準を確保する考えを示した。
【時事通信社】
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