• 2022/05/25 掲載

回転ずしに値上げの波=円安で食材高騰、1皿100円困難に

時事通信社

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回転ずしチェーンに値上げの波が押し寄せている。世界的な水産物消費の高まりに伴って上昇していた原材料価格が円安進行で一段と押し上げられたことなどが背景にある。ロシアのウクライナ侵攻も食材調達に影を落とす。最大手の「スシロー」は10月に値上げに踏み切り、同様の動きが業界に広がる。回転ずしの代名詞だった「1皿100円」の維持は困難になっている。

スシローを展開するフード&ライフカンパニーズは9月末で、1984年の創業以来続けてきた「税抜き1皿100円」を終了。最安値は10月から税込みで10円値上げし、120円となる。すしねたの多くを輸入しており、円安で食材の調達費がかさんだ。同社は「値上げを消費者に受け入れてもらえるよう努める」(広報)と、対応を進める。

回転ずしの元祖をうたう「元禄寿司」も今月10日、一部メニューを値上げ。ゼンショーホールディングス傘下の「はま寿司」は26日、高級ねたの一部を税込みで1皿308円から319円に引き上げる。

「くら寿司」は、税抜き1皿100円を堅持する。和をテーマにした店を京都にこのほど開設。同社は「外食の魅力は非日常性で、記憶に残る楽しさを提供したい」(広報)とし、顧客拡大で収益確保を目指す。「かっぱ寿司」も現段階で値上げの予定はないという。

ただ、回転ずしをめぐる状況は厳しい。円安基調が続いている上、ウクライナ危機収束も見通せない。イクラやカニはロシア産が使われ、人気のサーモンは北欧から輸入している。物流混乱などで品薄や価格のさらなる高騰を招く恐れがある。

【時事通信社】 〔写真説明〕はま寿司が値上げするすしの一部(ゼンショーホールディングス提供) 〔写真説明〕「くら寿司京都店」のカウンター席=18日、京都市中京区

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