• 2022/07/25 掲載

焦点:ブラジルのリスクプレミアム上昇、議会が歳出上限を撤廃

ロイター

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[ブラジリア 22日 ロイター] - ブラジル債券市場のリスクプレミアムが上昇し、数年ぶりの高水準となっており、投資家や政府関係者の間で警戒感が強まっている。世界的な金利上昇と景気後退懸念が新興国市場を圧迫する中、ブラジル議会が憲法で定められた歳出上限を撤廃し、支出増を可能にしたことが背景だ。

経済省関係者は「問題は歳出上限の変更だ」と指摘。「今後数年間は財政状況がコントロールされるという見方が後退する」と述べた。投資家が最悪の事態に備える中、ブラジルのイールドカーブは依然として圧力にさらされると見込む。

10月の大統領選の主要候補者である左派のルラ元大統領と右派のボルソナロ現大統領は、ともに今年の社会的支出増を来年まで延長する方針を示している。

レナセンカDTVMのチーフストラテジスト、セルジオ・ゴールデンスタイン氏は「これは財政爆弾だ。リスクプレミアムは高くなっているようだが、低下余地はほとんどない」と語った。

インフレ連動国債の実質金利は2016年終盤以来の高水準で推移。ブラジルの5年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)は20年3月のパンデミック開始時以来の高水準となっている。

ブラジルの中央銀行は多くの他国と比べて早期に利上げを開始。21年3月に過去最低だった2%の政策金利は現在13.25%に引き上げられており、2桁のインフレ率抑制に向け8月にも追加利上げが見込まれている。

そのため市場の大半は来年半ばからの利下げが成長を支えるとの見方をしてきた。しかしリスクプレミアムは現在、24ー33年償還のイールドカーブで13%以上の金利を示し、23年半ば満期を迎えるものは14%以上を示している。

Ativa Investimentosのチーフエコノミスト、エトレ・サンチェス氏は「非常に高い水準となっているこの(イールドカーブの)フラット化の過程に衝撃を受けている」と述べた。

Banco Voiterのチーフストラテジスト、ロベルト・デュマ氏は、ブラジルは中銀が金利を引き締める一方、政府が歳出増へ新しい方法を見いだしていると指摘。今年末の政策金利は14.25%になるとの予想を示した。

(Marcela Ayres記者、Jose de Castro記者)

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