- 2022/08/04 掲載
午前の日経平均は続伸、米株高受けグロース株を中心に物色
3日の米国株式市場は急反発し、ナスダック総合は約3カ月ぶり高値を更新した。米供給管理協会(ISM)が発表した7月の非製造業総合指数は、供給のボトルネックや物価上昇圧力の緩和を背景に予想に反して上昇し、「景気後退への懸念に関してはソフトランディングの期待が生じた」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)という。
この流れから日本株でも半導体関連株などグロース株がしっかりだった。ただ、上昇が目立つのは指数寄与度が大きい銘柄が中心で、全体を底上げするような動きではない。TOPIXは終始さえない展開となった。
全体的に伸び悩んだ格好だが、その理由として「後場の取引時間中に発表が予定されるトヨタ自動車の決算内容を見極めたい」(雨宮総研・代表の雨宮京子氏)との声が聞かれ、「トヨタの動きで全体の方向性が出る可能性もある」(雨宮氏)という。物色面では、好決算銘柄が引き続き物色されている。
TOPIXは0.08%安で午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆5148億1600万円だった。東証33業種では、海運業、非鉄金属などが上昇し、鉱業、その他金融などの下落が目立つ。
個別では、東京エレクトロン、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループなどがしっかり。川崎汽船も高いが、住友商事んどの商社株、三菱UFJフィナンシャル・グループ、オリックスなどの金融株がさえない。
プライム市場の騰落数は、値上がり836銘柄(45%)に対し、値下がりが907銘柄(49%)、変わらずが93銘柄(5%)だった。
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