- 2022/08/04 掲載
新興国の資金フロー、7月は5カ月連続売り越し 2005年以降で最長
6月は38億ドルの売り越し、昨年7月は351億ドルの買い越しだった。
過去5カ月の売越額は計393億ドルとなった。
先進国がインフレに歯止めをかけようと、長年にわたる超低金利政策を見直したこともあり、新興国から資金が流出。ロシアのウクライナ侵攻を引き金とする食糧とエネルギーの価格高騰が新興国の苦境に追い打ちをかけた。
IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォーチュン氏は、米国は連邦準備理事会(FRB)の一連の利上げで金利が中立に近づいている点に触れて、「最近の資金フローの動きのほとんどはドルに起因している」と指摘。金利が中立的な水準に達し、米国の金利がある程度安定すれば、新興国からの資金流出に歯止めがかかるとの見通しを示した。
7月は中国を除く新興国の株式に25億ドルが流入し、2月以来の買い越しとなった。
中国は64億ドルの売り越しで、債券は29億ドル、株式は35億ドルの売り越しだった。
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