- 2022/08/09 掲載
ルネサス、産業イーサネット通信用MPU「RZ/N2L」を発売
ルネサスのインダストリアルオートメーション事業部の事業部長、白壁 仁は次のように述べています。「産業イーサネットを導入するために機器設計を根底から見直すのは、時間的にもコスト的にも大きな開発負荷となります。そこでルネサスは、既存システムにアドオンするのに最適化したRZ/N2Lを開発しました。これにより、お客様は最小限のシステム改良で、最先端の産業ネットワークを早期に導入できると確信しています。」
port industrial automation GmbHのCEO 兼 CFOであるDietmar R. Franke氏は次のように述べています。「今後普及が見込まれるTSNに対応したRZ/N2Lによって、さらに工場のイーサネット化が加速されることを期待します。portはマルチプロトコルリアルタイム通信用ミドルウェアGOALをRZ/N2L用に提供することを予定しており、お客様の機器への産業イーサネット通信技術の実装をサポートしてまいります。」
■ネットワーク専用コンパニオンチップとして最適化
外部のアプリケーション用ホストCPUとの接続用インタフェース(I/F)として、パラレルホストI/F、シリアルホストI/Fを搭載したことにより、RZ/N2LをCPUとダイレクトに接続し、高速にアクセスすることが可能です。また、外部CPUはRZ/N2LのシステムRAMに格納された通信データに直接アクセスすることができます。RZ/N2Lは、外部CPUから独立してネットワーク処理を実行するため、既存のアプリケーションソフトウェアを大幅に変更することなく産業イーサネットに対応することが可能です。
■リモートI/O、センサハブ、インバータ、ゲートウェイを1チップで実現可能
RZ/N2Lは、最大動作周波数400MHzのArm(R) Cortex(R)-R52を搭載しました。ECC付き大容量RAMやΔΣ I/F、A/Dコンバータ、PWMタイマなどの周辺機能を搭載しており、RZ/N2L単体で産業イーサネットに対応したリモートI/O、センサハブ、インバータなどを開発可能です。また、UARTやCANを搭載しておりRS485やCANベースのフィールドバスから産業イーサネットに変換するゲートウェイも実現可能です。
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