- 2022/08/12 掲載
HSBC、事業分割で350億ドルの価値創造も=中国平安保険に近い筋
平安保険は4月にHSBCに対し、主力のアジア事業を上場して株主価値を引き上げるなどの選択肢を模索するよう求めた。これに対しHSBCは8月1日に上半期決算を発表した際、分社化は信用格付けや納税額、営業経費に長期的に打撃を与える可能性があり、分離や合併が計画通り実施できないリスクもあるとしていた。
アクティビスト(物言う投資家)が大手行の株式を取得して経営陣に要求を突き付けることはあるが、政府系企業などの出資を受けている平安保険のような中国企業が、株主として経営に口を出すことは珍しい。
平安保険に近い関係筋は「外部」の推計に基づき、HSBCの時価総額がアジア事業分離で250億─350億ドル増え、新たに80億ドル以上の資本を確保できると認識されていると述べた。同社の現在の時価総額は約1330億ドル。
リフィニティブのデータによると平安保険はHSBC株の8.3%を保有。約114億ドルに相当する。
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