- 2022/08/16 掲載
メルカリ総合研究所、フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動に関する調査結果を発表
前回2020年9月に実施した「2020年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査では、新型コロナウイルス感染症が拡大していた時期と重なったこともあり、中古品を購入・使用することに対する抵抗感が2019年調査比で8.4pt上昇するなど、感染予防対策の観点から中古品を避ける傾向を示唆する結果が得られました。
一方で、2022年8月12日に経済産業省が発表した「令和3年度 電子商取引に関する市場調査」※1によると、2021年の個人間EC(CtoC-EC)推定市場規模は2兆2,121億円となり、前年比12.9%上昇、同調査開始以来、初めて2兆円を超え、継続的に市場が成長していることがわかりました。また、昨今の物価上昇など、生活意識・消費行動に大きな影響を及ぼしうる社会状況が生まれています。
このような状況をふまえ、前回調査から2年を経て、消費者の意識にどのような変化が生まれているのかを明らかにすべく、「2022年度フリマアプリ利用者と非利用者の消費行動」に関する意識調査を実施しました。
※1:経済産業省「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」(2022年8月) https://www.meti.go.jp/press/2022/08/20220812005/20220812005.html
【結果サマリー】
1) 第3回調査(2020年)、第2回調査(2019年)との比較
・商品購入時に重視すること、前回(第3回)調査比 上昇率1位「信頼性」(+2.6pt)
下落率1位は「新品であること」(-4.2pt)
・モノ・消費に対する意識変化、前回調査比 上昇率1位「一時的に必要なモノは中古品がいい」(+5.3pt)、利用者2.2pt、非利用者8.4pt上昇
下落率1位「まだ使えるが不要になったモノは保管しておく」(-7.0pt)
・53.0%が中古品の購入・使用に抵抗がないと回答、前回調査比+5.9pt
利用者3.8pt、非利用者8.0pt上昇
抵抗がない割合は、コロナ前の水準に戻る傾向
・30.2%がここ2~3年間での中古品購入が増加したと回答
中古品での購入が増えた商品は「洋服・靴・カバン」が最多
2) フリマアプリ利用者・非利用者比較 直近1年間における消費行動の変化
・利用者の40.6%が、消費に対する“こだわり”が強くなったと回答
非利用者と比較すると21.4pt差
・利用者の“こだわり”ポイントTOP3、1位「価格」2位「品質」3位「機能」
非利用者と比較して”こだわり”が強いポイントTOP3、1位「リセールバリュー」2位「デザイン」「ブランドイメージ」
・利用者が“こだわる”ようになった消費TOP3、1位「ファッション」2位「精肉、肉加工品」3位「青果」
3) 物価上昇に関する調査結果
・86.3%が物価上昇を実感、85.9%が節約意識が高まっていると回答
・節約のために行っていること1位「クーポン・ポイント利用」
フリマアプリ利用者・非利用者間で最も差が大きい項目は「新品ではなく中古品を購入する」(21.1pt差)
関連タグ
関連コンテンツ
PR
PR
PR