• 2022/08/17 掲載

不要部品グッズ続々=つり革など再生「旅を身近に」―航空・鉄道各社

時事通信社

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航空機の窓を加工したフォトフレーム、つり革を使ったショルダーバッグ―。航空や鉄道各社が、交換などで不要になった航空機の部品や引退した鉄道車両の部材を再利用したグッズを相次いで開発している。背景には環境意識の高まりのほか、航空機や鉄道での旅を身近に感じてほしいという思いがある。

「新しい機体の座席を作る際に出る端切れで何かできないか」。格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーション(大阪府田尻町)は2019年12月、社員の声をきっかけに、革の座席の端切れを使ったコインケースなどを自社のオンラインショップで発売した。

同社はその後も、使わなくなった客室乗務員のスカーフや予備の座席カバーを使い、キーホルダーや革財布などを開発。ピーチ独自の色合いが人気で、売り切れが続出している。

日本航空傘下のJALエンジニアリング(東京)もコロナ禍で旅客需要の激減が続いていた昨年秋、「空の旅を身近に感じてほしい」と廃材グッズの販売をスタート。廃棄予定の救命胴衣で作ったポーチに始まり、航空機のエンジン部品を使ったキーホルダーや、アクリル製の窓に独自の塗装を施したフォトフレームなど、整備士ならではのデザインや技術が目を引く。

鉄道会社では、大阪市を中心に地下鉄を運行する大阪メトロが、地元メーカーなどと協力して商品開発を進めている。今年5月には、廃車両のつり革を使い、子どもがつかまりやすい大人用のショルダーバッグや、犬用の散歩リードなどを発売。独創的なアイデアが光る。

廃材をより幅広く活用する事例も登場した。JR東海グループは20年、廃車となった新幹線のボディーから高純度のアルミニウム合金を精製する技術で特許を取得。東京駅の土産物売り場の柱などに利用したほか、建材としても販売している。今年6月には、このアルミ合金で東海道新幹線をかたどったネクタイピンも販売、評判は上々で新商品の開発にも力を入れている。

【時事通信社】 〔写真説明〕客室窓と塗装技術を応用したフォトフレーム(日本航空提供) 〔写真説明〕新しいものと交換した客室乗務員のスカーフをアクリル板に封入したキーホルダー(ピーチ・アビエーション提供) 〔写真説明〕廃車両のつり革や車両連結用のほろを使ったショルダーバッグ(大阪メトロ提供)

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