- 2022/08/18 掲載
炭酸水で割る飲料続々=泡爽やか、飲み方提案―メーカー各社
炭酸水で割って楽しむ飲料が続々とお目見えし、人気を集めている。炭酸水の市場は、十数年前に火が付いたハイボールブームを受けた「割り材」としてのニーズのほか、直接飲む需要も膨らんだことで、年々拡大の一途をたどる。これに伴い、メーカー各社は炭酸水で割るのに向いたお酒などを相次ぎ開発し、爽やかな泡でリフレッシュしたい消費者の需要開拓に取り組んでいる。
清涼飲料メーカーの業界団体「全国清涼飲料連合会」によると、無糖炭酸水の年間生産量は2011年から21年までの間に約8倍に伸びた。炭酸水市場でトップシェアを握るアサヒ飲料(東京)の「ウィルキンソン」シリーズは、年間販売数が14年連続で過去最高を更新。同社担当者は「炭酸水が生活に浸透した」と分析する。
この動きに目を付けたヤマモリ(三重県桑名市)は5月、炭酸で割ることに特化したりんご酢「強炭酸のまま飲める
炭酸割り専用りんご酢」シリーズを発売。「お酢が高濃縮のため、多めの炭酸で割ってもお酢の爽快感を味わえる」(広報)といい、6月までの出荷数は計画比約2.3倍だった。今月新作を投入し、売上高の増加につなげる。
薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)は、フルーティーな香りが炭酸と合う本格芋焼酎「MUGEN白波
THE
COOL
WAVE(ザ
クール
ウエーブ)」を7月に数量限定で発売。清酒酵母でリンゴやパイナップルのような香りを出した。酒の炭酸割りが流行する若年層をターゲットにしたといい、担当者は「売り上げも順調で、評判も良い」と語った。
サントリー(東京)は10月、炭酸水で割って飲むビール「ビアボール」の中瓶タイプを飲食店向けに全国展開する。アルコール度数16%のビールを好みの濃さに調整して味わえる。担当者は「ビールの新たな楽しみ方を提案する」と話した。
【時事通信社】 〔写真説明〕ヤマモリの「強炭酸のまま飲める
炭酸割り専用りんご酢」を手にする同社担当者=3日、三重県桑名市 〔写真説明〕薩摩酒造の芋焼酎「MUGEN白波
THE
COOL
WAVE(ザ
クール
ウエーブ)」(同社提供) 〔写真説明〕サントリーのビール「ビアボール」(サントリーホールディングス提供)
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