- 2022/09/30 掲載
ダイキン、ナイジェリアに空調機組み立て拠点=現地責任者
東アフリカではこれまで完成品を輸入していたが、現地で組み立てることで価格競争力を担保する。新たに工場を建設するのではなく、ナイジェリアの販売代理店の既存施設を活用して組み立て拠点にする。2025年までにケニア、タンザニア、モーリシャスなどの東アフリカ地域でトップシェア獲得を目指す。
ジャワ氏は「まもなくナイジェリアに(組み立て)工場を持つことになる」と説明。東アフリカ地域については「気候をはじめ、インフラや生活に対する価値観など、インドとの共通点が多い。欧州(で販売する場合)と比較して競争優位性がある」と述べ、自身が主導したインドでの成功例を同地域でも再現し、先行する韓国、中国企業などに対し巻き返しを図るとしている。
同社のインド事業の売上高は過去10年間で約10倍に拡大、25年には21年対比で2倍の約1000億インドルピー(1700億円)を見込む。「今後も爆発的な需要が見込まれる」(ジャワ氏)といい、23年にはインド南部に国内で3拠点目となる工場を稼働させる。
ダイキン工業は18年にケニアに事務所を設立し、販売店網を構築。21年にはナイジェリアでアフリカ事業向けの組織を発足させ、現地の市場調査や人材育成を始めた。ただ、東アフリカ地域ではすでに現地メーカーをはじめ、韓国のLG電子や中国メーカーがシェア上位を占めており、ダイキンは後れを取っている。
インタビューは29日に行った。
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