- 2022/09/30 掲載
中国外為当局、違法な資金流出取り締まり強化へ
国家外為管理局(SAFE)は29日にウェブサイトに公表した声明で、オフショアローン、貿易金融、対外投資などの銀行業務を通じて違法に資金を海外に流出させる「典型的な」10件の不正行為を示した。
不正行為は、2017年から20年にかけて、国内大手銀行を含む金融機関10社の支店が関与したもの。
SAFEは「外為市場の監督を強化し、虚偽・詐欺的な外為取引を中心に違法・不法行為を取り締まる」と述べた。
上海証券報は30日、SAFE当局者の発言として、10件の事例公開は、市場関係者に警告を発するのが目的と伝えた。
SAFEは、経済と金融の安全確保に向け、越境取引や違法な外国為替取引への監視を強化する。また国境を越える資金の流れを注意深く監視し、不正取引を厳しく取り締まる方針としている。
中国人民銀行(中央銀行)は28日、外為市場の安定化が最優先課題と述べるとともに、一辺倒な取引をしないよう警告した。また元の下落を食い止めるため、主要な国有銀行に対し、オフショア市場で元を買ってドルを売る準備をするよう指示したとされる。
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