• 2022/10/05 掲載

ダリオ氏、ブリッジウォーター経営権を取締役会に譲渡 次世代へ引き継ぎ

ロイター

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[4日 ロイター] - ヘッジファンド運用会社ブリッジウォーター・アソシエーツを世界最大級の規模に成長させた創業者レイ・ダリオ氏(73)がこのほど、過半数株を取締役会に譲渡し、経営権を手放した。ブリッジウォーターが4日発表した。

ダリオ氏は共同最高投資責任者からも退き、今後は最高投資責任者相談役兼取締役として会社に残る。引き続き「相応の」株式も保有するという。

共同最高経営責任者(CEO)のニル・バーディー氏とマーク・ベルトリーニ氏は声明で「経営権は現在取締役会にある。レイ(ダリオ氏)からの引き継ぎは完了した」と述べた。ダリオ氏はツイッターに「希望がかなうならば、私は死ぬまでブリッジウォーターの相談役、投資家、取締役でいたい。なぜなら私と首脳陣は一緒に仕事をするのが好きなのだ」と書き込んだ。

これまでダリオ氏は自身の軸足をブリッジウォーターの投資戦略を監督する委員会に助言を与える方向に切り替える作業を進め、2017年にCEO、昨年末に会長をそれぞれ退任している。

事情に詳しい関係者によると、旗艦ファンドの「ピュア・アルファ」は今年1─9月のリターンが約35%、1991年設立以来の年平均リターンも11.32%と順調だ。それだけにダリオ氏が経営引き継ぎの仕上げをするには絶好のタイミングとみられる。

ダリオ氏は1975年にブリッジウォーターを立ち上げ、積極的に透明性を追求する姿勢や相場動向に関する優れた洞察力、素晴らしい運用成績などで名をはせ、個人投資家や金融関係者からも注目を集め続けてきた。

JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは「私はレイを非常に尊敬している。彼は偉大な思想家で、傑出した投資家だ」とたたえている。

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