- 2022/10/05 掲載
日経平均は続伸、引き締め鈍化の思惑で安心感 2万7000円回復
4日の米国株式市場は続伸。S&P総合500種は、2年ぶりの大幅な上昇となった。オーストラリア準備銀行(中央銀行)の利上げ幅が予想よりも小幅にとどまり、米連邦準備理事会(FRB)が積極的な利上げの手綱を緩めるのではないかとの観測が出たことでリスクオンとなり、その流れが日本株にも波及している。
ただ、今週末は3連休であるうえに、米雇用統計の発表を控えていることから、市場参加者は減るとの見方が多い。さらに、ここまでの戻りが急だったほか、新たな買い材料が見当たらないことから見送り気分が強まり、後半は高値圏でのもみ合いに終始。株価の動きに関しても、自律反発の域を出ていない。
市場では「週末に米雇用統計を控え、これを見極めたいという投資家が多いため、今週はきょうあたりから様子見姿勢が強まるのではないか」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声も聞かれた。
TOPIXは0.32%高。東証プライム市場の売買代金は、2兆8269億4500万円だった。東証33業種では、精密機器の上昇が目立つが、建設業がさえない。個別では、キーエンスなど値がさハイテク株に高い銘柄が多く、ソフトバンクグループもしっかり。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株が小安く推移した。
プライム市場の騰落数は、値上がり898銘柄(48%)に対し、値下がりが849銘柄(46%)、変わらずが89銘柄(4%)だった。
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