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サイバー攻撃は企業や組織にとって深刻な脅威で、その手口は日々巧妙化し被害も急増している。サイバー攻撃の対策は急務だが、複雑化する攻撃に対して個々の組織が単独で立ち向かうには限界がある。そこで注目したいのが「連携」による対策だ。今回は、最新のサイバーセキュリティ動向と注目される「コミュニティ活動」の意義、そして中部地域における具体的な取り組みを、中部電力の長谷川弘幸氏に聞く。
企業・組織が直面する「サイバーセキュリティの課題」
長谷川氏は、中部電力および中部電力パワーグリッドにてセキュリティ業務に従事し、組織構築やCSIRT運営などを実践。日本シーサート協議会(以下、NCA)中部地区活動委員や中部サイバーセキュリティコミュニティ(以下、CCSC)運営を通じ、中部地域のセキュリティ活性化にも尽力している。
そんな長谷川氏は、サイバーセキュリティ情勢を読み解くキーワードとして「ランサムウェア、クラウド、AI、政策状況」の4点を挙げる。
ランサムウェアについては、サプライチェーンを巻き込むケースも増加。ノーウェアランサム被害のように、暗号化せずにデータを取得され脅迫されるケースも増え、仕組みの複雑化と手口の巧妙化が止まらない。
クラウドは、DX推進や業務効率化のため利用が拡大しているが、「クラウドを狙った攻撃も増えており、クラウド環境の侵害も増加している」と長谷川氏は語る。
また、AI活用が増え、知識が少ない人でもマルウェア生成の参考情報を入手でき、ディープフェイクなどで攻撃はより高度かつ複雑化している。「守る側は人間が主体、攻撃する側はロボットが主体」という状況では、防御も困難だろう。
政策状況については「サイバーセキュリティという分野が、安全保障になっている印象」と長谷川氏は述べる。実際に、2022年の国家安全保障戦略決定や経済安全保障推進法施行では、重要インフラのセキュリティチェックが強化。サイバーインシデント事故調査制度も開始された。
このように、企業・組織が直面する「サイバーセキュリティ上の課題」は山積みだ。これらの課題に対しては「企業や組織の垣根を越えたコミュニティ活動」が不可欠となる。なぜ、サイバーセキュリティにおいてコミュニティが重要となるのか? コミュニティがもたらす意外な「防御力」について解説していこう。
この記事の続き >>
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・連携の重要性とは?コミュニティがもたらす3つの効果
・信頼関係で守る、CCSCで念頭に置かれている「ある考え方」
・日本シーサート協議会(NCA)の加盟チーム数も増加し、注目する連携の効果
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