アジャイル型やクラウド化といったシステム開発の環境変化とともに、情報セキュリティマネジメント(ISMS)も変化してきた。そのため、現状のITインフラ環境やシステム開発習慣に合わせて、より効果的・効率的に改善していく必要がある。だが具体的に何をすれば良いのか。今回は、政府省庁のCIO(情報化統括責任者)補佐官などとしてISMS対応に長らく携わってきた、順天堂大学 准教授の満塩 尚史氏に、最新鋭化を実現するためのポイントについて話を聞いた。
変化する「開発とISMS」
ISMSにおける「情報セキュリティ」とは、情報の機密性、完全性、可用性を維持することが大きな目的となる。ISMSのフレームワークは、PDCA(Plan:計画、Do:実施、Check:点検・監査、Act:見直し・改善)のサイクルで回していくのが基本だ。
規格策定から四半世紀ほど過ぎ、情報システムはオンプレミスですべてを開発するものから、今ではクラウドをベースにIaC(Infrastructure as Code)でインフラを構成し、API活用が進んでいる。開発プロセスもウォーターフォール型からアジャイル型へとシフトしてきた。
開発プロセス同様にISMS自体も変化していかなければならない。かつては長い周期で人間が書類をベースにフレームワークを回していたが、今では周期が短くなりデジタル化も進んできている。PDCAの基本的なサイクルは変わらないものの、運用にあたるDoの部分だけがデジタル化で高速に回り、それ以外とのかい離が広がりつつある。ではそのかい離を埋めるには何をすべきなのだろうか。
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・セキュリティ監査の「今と昔」の明らかな違い
・見落としがちな「落とし穴」とその対策
・今後「超重要になる」たった1つのこと
・かなりの労力…デジタル化進めたい「あの管理」
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