記事 物流管理・在庫管理・SCM 激怒されいじめられ……物流と荷主の「暴力的パワーバランス」を生んだ不条理なワケ 2023/06/29 「物流の2024年問題」を筆頭とする物流クライシスを背景として、物流変革への機運がこれまでになく高まっている。だが熱くなっているのはマスコミや荷主サイドが中心で、当の倉庫会社・運送会社らの当事者たちの中には、「物流ビジネスを変革ねぇ…」と冷ややかな目で見ている人が少なからずいる。筆者が危惧しているのが、こうした改善・変革に対する物流従事者たちのモチベーションの低さである。その背景には、これまで荷主企業から、圧倒的なパワーバランスの下で不条理に踏みにじられてきた物流従事者らの自尊心がある。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 2年後にドライバー20万人不足…「夢のない仕事」から脱却できる物流業界の新潮流とは 2023/06/21 ドライバー不足や2024年問題、燃料費の高騰など、あらゆる要因が物流企業の経営に大きな打撃を与えている。そのため早急に物流業の構造改革に取り組む必要があるが、それが行われないままでは、将来不安な物流業になかなか若い人は集まらず、どの産業界もモノを運べないという悲惨な事態に陥るだろう。この危機的状況を打開するために多くの物流企業が着手しようとしているのが、本業である物流サービスに付加価値を付ける取り組み「シン・物流」だ。これはどういう取り組みなのか、解説する。
記事 物流管理・在庫管理・SCM アップルやテスラに見る、崩壊寸前のサプライチェーンで見つめなおすべき「意思決定」 2023/05/26 近年、「パーパス経営」という言葉をよく耳にするようになり、みなさんの会社でもパーパスを掲げるようになったのではないでしょうか。会社全体のこととして認識されていますが、専門職や専門チームなど小さな組織においても有効です。中でも急速なグローバル化や深刻化する物流問題などで変革期にあるサプライチェーンでは、何かの意思決定をする際にパーパスが大きな役割を発揮します。本稿では、アップルやテスラを例に出しつつ、サプライチェーン領域におけるパーパスと意思決定について解説します。
記事 物流管理・在庫管理・SCM アディダス・ワークマンが消費者に選ばれる理由、考え抜かれた“在庫管理”の何が凄い? 2023/05/22 新型コロナはあらゆる業界に大きな爪痕を残したが、中でもファッション業界は非常に厳しい状況だったと言える。消費者の巣ごもりにより服を買う人が減ったほか、外出規制や対面を避けたい消費者ニーズもあり、リアル店舗は続々と閉店に追い込まれた。しかし、こうした厳しい状況はファッション業界の変革を促した側面もある。たとえば、消費者の「買いたいときに、買いたい場所で買う」というニーズに応えるべく、リアル店舗とECの在り方や、在庫管理の在り方の見直しが進んでいる。今回は、消費者ニーズに応えるために、アディダスとワークマンが実践している取り組みを解説する。
記事 自動運転 自動運転でトラックドライバーはどうなる? 次の職が見当たらない“厳しい未来”とは 2023/05/18 自動運転が実現したら、トラックドライバーはどうなるのか?──運送会社経営者や政府に問いたい。2023年1月、自動運転下での荷役等を補助する「自動運行従事者」の法的位置づけの検討が開始され、2023年4月1日には、自動運転レベル4を社会実装するための改正道路交通法が施行された。少しずつではあるが確実に自動運転社会の実現が近づいている。一方で、主に運転業務を担うトラックドライバーは仕事を失うかもしれない。筆者は、そうしたトラックドライバーのセカンドキャリア構築がおざなりにされている現状を憂いている。
記事 物流管理・在庫管理・SCM なぜ、メルセデスベンツは「生成AI」を使う?期待できる効果が凄すぎる理由 2023/05/15 対話型AIの「ChatGPT」は、これまでの業務の在り方を大きく変える可能性があるかもしれません。実際に、日本政府も対話型AIの業務利用を検討するなど、大きなトレンドとなっています。このようにAIが世界を大きく騒がせている中、サプライチェーンマネジメント(SCM)の領域においてもAI活用はトレンドとなっています。今回は、サプライチェーンの効率化に向けAI活用に取り組むメセデスベンツ、BMW、P&Gの事例を解説します。
記事 物流管理・在庫管理・SCM 連載:事例から学ぶサプライチェーンマネジメント(SCM) 2022/01/01 サプライチェーンマネジメント(SCM)とは、製品が消費者に届くまでのプロセス(サプライチェーン)の最適化を図ることを指す。製品が消費者に届くまでには、「原材料・部品の調達」から「生産」「物流・流通」「販売」など、さまざまなプロセスがあり、この流れを最適化できれば「商品のリードタイムの短縮」「在庫の最適化」、さらには「売上向上」などのメリットがある。それでは、具体的にどう取り組めば良いか。本連載では、サプライチェーンマネジメントの実務家・プロフェッショナルである、山口雄大氏、行本顕、泉啓介、小橋重信氏が、企業事例などを取り上げながら、サプライチェーンマネジメントのポイントをわかりやすく解説する。