NTTデータ、オープンソースDBソフト「PostgreSQL」用の全文検索エンジン「Ludia」を開発

　NTTデータは11日、オープンソースのデータベースソフト「PostgreSQL」用の全文検索エンジン「Ludia」（ルディア）を開発したと発表した。Ludiaもオープンソースソフトウエア（OSS）として、2006年10月11日より公開が開始される。 　データベース内の情報をフリーワードで検索する全文検索機能は、顧客要望分析やブログなどの記事検索を行ううえで必須の機能。商用データベースでは、以前から実現させていたが、OSSでは日本語に対応した高速・高精度なものが存在していなかったという。

　今回提供を開始したLudiaは、PostgreSQLのテーブル内のテキストデータに対する全文検索インデックスを、PostgreSQLデータベース内に作成し、商用のデータベース管理ソフトに匹敵する高速かつ高精度な全文検索機能を、シンプルなインタフェースで提供する。

　これにより、PostgreSQL利用システムの構築において、データを分散することなく、データベースの本来の目的であるデータの一元管理を維持しつつ、全文検索機能を実装するができるとのこと。現在実装されている特徴として、(1)二種類の主要な全文検索インデックス方式（N-gram、形態素解析）を共にサポート、(2)複数の検索方法（ブーリアン検索、近傍位置検索、類似文書検索）に対応、（3）検索した結果が、どの程度期待している結果であるかを示す、「スコア」の取得といった機能を備えている。

　NTTデータは、PostgreSQLを拡張し並列・分散機能を追加した「PostgresForest」やセキュリティ機能強化版Linuxである「TOMOYO Linux」、運用管理ソフトウェア「Hinemos」など、相次いでOSSを公開してきている。今後もOSSの開発・公開を積極的に推進していくとのこと。