【市場調査】ビジネスブログ・SNSへの関心は高まりつつも普及は道半ば

　今回の調査は、同社が主催したイベントの来場者・登録者を対象に行なったもので、有効回答数は929件。調査結果によれば、昨年度に実施した同様の調査結果と比較すると「ブログの社内での利用を将来的に検討したい」と回答した人が昨年の38.2％から67.2％へと大幅に伸びたことが注目される。SNSについても同様の傾向だったことから、どちらもこの1年で関心が急激に高まっていることが見て取れる。

　半面、現在社内ブログやSNSを利用しているかとの質問には「まったく利用していない」との回答が過半数（54％）を占めた。また、導入ないしは利用拡大を「1年以内に実施する」との回答は全体の14.5％、「3年後をメドに検討する」が6.8％にとどまり、半数弱の回答者が実際の導入に消極的な姿勢を示している。このことから、情報共有・活用の基盤としてのビジネスブログやSNSは、企業での注目度や浸透度が高まりつつあるものの、本格的な普及はいまだ道半ばにあるのが実状のようだ。ちなみに本調査結果では、普及への課題として「投資対効果の不明瞭さや運用・定着の難しさ」が挙げられている。

社内ブログ/SNSの利用状況（出典：IDC Japan）