クラウドストライク、生成AI時代の新たな脅威に対応する防御機能を正式提供

　同機能は、従来のエンドポイントやクラウド環境に加え、生成AIのプロンプトやAIエージェントのやり取りが行われる層を、新たな攻撃対象領域として保護する点が特徴だという。生成AIの業務利用が進む中、意図しない指示の注入（プロンプトインジェクション）や、AIの不正な振る舞いを悪用する攻撃が急増している。

　Falcon AIDRは、従業員によるAIの利用状況や、AIエージェントの動作を可視化し、ログとして把握できる仕組みを提供する。あわせて、危険なプロンプトの実行や不適切なAIの利用をブロックし、機微な情報が外部に流出するリスクの低減を図る。AIエージェントとは、与えられた目的に応じて自律的に処理を進めるAIシステムを指す。

　クラウドストライクは、こうした機能を既存のFalconプラットフォームと統合することで、AIを含むIT環境全体のセキュリティ運用を一元化できると説明する。日本企業においても、生成AIの本格導入と同時に、AI自体を守るセキュリティ対策が重要な検討テーマになりつつある。