- 2008/12/09 掲載
NEC、50メート程度の長距離双方向通信が可能な無線ICタグなどを製品化
RFIDには、アクティブタグとパッシブタグがある。パッシブタグは、電池を内蔵する必要がないが、通信できる距離が数センチ~1メートル程度だが、アクティブタグでは、電池を内蔵し、自身が電波を発生させるため、比較的通信距離が長いという特徴がある。しかし、パッシブタグに比べてアクティブタグは単価が高い。
今回NECが提供するアクティブタグでは、温度・湿度や照度、加速度など各種センサとの連携が可能。子機にオプションで搭載したセンサーが収集した情報は、パソコンに接続したアクティブタグ親機へ無線通信で定期的に送られるので、リアルタイムに情報を可視化することができる。異常を検出した場合は、そのタグの警告灯を点灯することができる。
流通業をはじめとする店舗での消費電力量や室内空調、照明などの管理、さらには防犯/セキュリティー、物流現場における保管状態モニタリングと保管場所検知などでの利用を見込む。2009年1月から出荷を開始し、販売価格は1万5千円~(税抜)を予定しているという。
もう一方のスマートフロントコントローラは、UHF帯RFIDリーダライタの最大の課題である電波干渉を回避し、誤読み取りなどを防止する製品。RFIDゲートの周囲にある読み取り対象外のRFIDタグを識別するフィルタリング機能を搭載し、誤読み取りを回避するとともに、どのゲートに何が通過したかを判別できるという。RFIDゲートの複数同時運用や、製造や物流業界等の物品が密集した環境での運用を可能とするとともに現地での調整作業時間を約35%削減できる。
2009年2月から出荷を開始し、同時にソリューション販売をしていく。本製品の販売価格は、単体で約180万円から(税抜)を予定している。
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