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- 2026/10/02 21:26 掲載
米クラウドフレア、判断特化AI「Clef」公開 Jev互換で画像も判定、重みもオープンに
決定モデルは、文章を自由に生成する大規模言語モデル(LLM)とは異なり、あらかじめ定義した選択肢の中から答えを選び、選択肢ごとの確率を返すAIモデルだ。たとえば顧客の問い合わせを入力して「緊急か」「どのチームが担当すべきか」を尋ねると、型の決まった答えと確率が返り、プログラムはその値をもとにチケットの振り分けや人間への引き継ぎを判断できるという。決定モデルをめぐっては、米TypeSafe AIが9月に「Jev」を発表して以降、米オープンAIの「Decisions API」や米AWSの「Strands Decider 2B」など、大手の参入が相次いでいる。
Clefはパラメータ数270億、Clef-flashは90億で、いずれも中国アリババの「Qwen」を基盤に追加学習した。同社によると、ClefはJevとAPIの互換性があり、Jevが定めた評価指標「Jev Decision Index」で首位に立ったという。また、Jevがテキストの分類に限られるのに対し、Clefは画像を読み込めるほか、扱える文脈も6万5536トークンとJevの3万2000トークンより長いとしている。
Workers AI上の価格は、Clefが入力100万トークンあたり0.24ドル(約38円)、Clef-flashが同0.09ドル(約14円)。応答時間の中央値は、Clefが209.3ミリ秒、Clef-flashが38.8ミリ秒だとしている。
同社は社内の脅威インテリジェンスチームでClefを試験的に使い、Webサイトのドメインの分類に役立てている。サイトの取得から描画、分類までにかかった時間は2.2秒で、汎用LLM「gpt-oss-120b」を使った場合の4.7秒の半分以下だったと説明した。
あわせて、顧客の用途に合わせてClefを強化学習で微調整するサービスも始める。当初は同社のエンジニアが顧客と直接取り組む形で提供し、その後、利用者が自らデータの収集から微調整、再展開までを行えるセルフサービス型の基盤を整える計画だ。
では、大手の参入が相次ぐ決定モデルの市場で、後発のクラウドフレアはどこで勝負するのか。背景には、先行するJevとの大きな価格差と、同社自身が公表した比較データに表れた得意・不得意がある。
・判断AI主要4社の価格と規模、Jevとの差は約6倍
・自社データが示す、Jevが上回った評価項目
・「15年分のネットワークデータ」で狙う勝ち筋
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