ソランとSAPジャパン、CRMやBI製品展開で包括的協業--中国への展開も

　両社は、SAPの顧客管理ソフトウェア「SAP Customer Relationship Management (CRM)」や、分析ツールの「SAP BusinessObjects」の販売・構築における協業や、ソラン社内でSAP関連ソリューションの推進体制を確立する。また、共同で特定業界における販売プランの策定、マーケティング、プリセールス、プロジェクト推進から導入完了後のアップグレード支援サービスの提供などを実施する。

　この協業により、ソランは、SAP CRMの業界向けテンプレートおよびSAP CRMとSAP BusinessObjectsとの連携テンプレートを開発し、金融・物流・情報サービス業界を中心に販売を推進。業界に特化した顧客管理システムだけでなく、それらのデータを瞬時に分析し、販売戦略を策定することが可能になる。

　また、ソランは社内にSAPソリューションを技術検証する「ソラン-SAPコンピテンスセンター」を来年3月に開設。同センターでは、SOAに基づくSAPプラットフォームソリューションの開発や検証、顧客のシステムを最新のSAP ERP にアップグレードする際の検証、ならびに、ソランの自社サービスとSAPソリューションの連携についての検証を行う予定だという。

　さらに両社は、中国における事業展開にも注力。SAPジャパンは、SAP中国へのパイプ役となり、ソランが現地企業を対象にSAPソリューションを拡販するために、SAP中国および現地のSAPビジネスパートナーとの協業を支援していく。