アリババ、ペイティーエム株売却　1.67億ドル

［ベンガルール　１０日　ロイター］ - 中国のアリババ・グループは、インドのデジタル決済大手ペイティーエムの保有株式をブロック取引で全て売却した。

売却額は約１３７億８０００万ルピー（１億６７１４万ドル）。証券取引所のデータで１０日明らかになった。

これに先立ち発表されたペイティーエムの四半期決算は、営業利益が上場後初の黒字となった。

アリババ・ドット・コム・シンガポール・Ｅ─コマース・Ｐｖｔがペイティーエム株２１４０万株を１株６４２．７４ルピーで売却した。売却額は９日終値を９％下回った。

モルガン・スタンレー・アジア（シンガポール）が１０日にペイティーエム株５４２万株を１株６４０ルピーで取得した。

アリババがペイティーエム株を売却した理由は不明。

ペイティーエムには、中国のアント・グループや日本のソフトバンクグループが出資。２０２１年１１月の上場以降、業績不振で株価が約７０％下落している。

マッコーリー・リサーチは今週、ペイティーエムの投資判断を「アンダーパフォーム」から「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を約８０％上方修正し８００ルピーとした。「最近報告されたコア利払い・税・償却前利益（ＥＢＩＴＤＡ）率で明らかなように、利益計上に向けた経営陣のアプローチが目に見えて変わった」と述べた。