- 2023/02/13 掲載
中国、銀行の金融資産リスク管理規制を強化
銀行は今年7月1日から、現在分類が義務付けられている債券投資、銀行間の貸し出し、オフバランス資産を含む融資の範囲を超えた資産についても、「正常」から「損失」までの5段階に分類しなければならなくなる。これにより、資産運用や証券化された金融商品のリスクを、厳しく審査することが求められる。
新たな規則は銀行の新規事業に適用されるが、既存の金融資産も2025年末までに分類し直さなければならない。
銀行はまた、債務再編の信用リスクを評価する際にも、この規則の厳守が必要となる。中国では債務の返済に行き詰まった不動産開発会社が債務再編に至る事例が増えている。
人民銀行とCBIRCは新たな規則について「商業銀行が信用リスクをより正確に検証するとともに、自行の金融資産の実際の質を映し出す」のに役立つと指摘。CBIRCは「中国の商業銀行の資産構成は近年に大きく変わり、リスクの分類は多数の新たな状況や問題に直面していた」ため、現行の規則は不十分だったと説明した。
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