- 2023/03/02 掲載
ロンドン証取G、ブラックストーンから株式買戻しへ 22年決算予想上回る
[ロンドン 2日 ロイター] - LSEG(ロンドン証券取引所グループ)が2日発表した2022年暫定決算は、収入が市場予想をわずかに上回った。金融情報会社リフィニティブ買収は成功だったとし、米投資会社ブラックストーンとトムソン・ロイターから株式を買い戻す計画も明らかにした。
総収入は77億4300万ポンド(92億8000万ドル)でアナリスト予想(77億3300万ポンド)を上回った。
基礎利益は1株当たり1.418ポンド、配当は同1.07ポンドでいずれも予想を上回った。
25年までの収入シナジー予想を2億2500万ポンドから3億5000万─4億ポンドに引き上げた。
デービッド・シュウィマー最高経営責任者(CEO)は既存の自社株買いに加えて、ブラックストーンとトムソン・ロイターの連合が保有するLSEG株の買い戻しについて、株主の承認を求める方針を示した。2024年4月までに最大7億5000万ポンド相当の株式を買い戻す。
シュウィマー氏によると、リフィニティブ買収契約完了時、ブラックストーン/トムソン・ロイター連合はLSEG株30%超を保有していた。
トムソン・ロイターは1月31日時点でLSEG株約56億ドル相当を保有している。
これとは別の7億5000万ポンドの自社株買いについては、3億ポンド分が22年に実行され、残りは23年7月までに完了する予定とした。
リフィニティブの取得は、LSEGのビジネスモデルに変革をもたらした。22年の総収入77億4300万ポンドのうち、データ・分析部門は49億4400万ポンドを占め、株式取引などの伝統的事業部門を上回った。
シュウィマー氏は、リフィニティブの統合および昨年12月に発表した米マイクロソフトとの20億ドル規模の提携は、LSEGの「統合から変革へのシフト」を意味すると述べた。
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