- 2023/03/03 掲載
米新規失業保険申請、2000件減の19万件 雇用減速の兆候見えず
ロイターがまとめた市場予想は19万5000件だった。
FWDBONDSのチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「ここ数カ月、ハイテク企業の大量解雇に関するニュースが伝わっているものの、人員削減は限定的で、雇用市場の悪化を示す新たな兆候は見られない。FRBは利上げによって需要を減速させるという決意を固めるだろう」と述べた。
また、シティグループのエコノミスト、ベロニカ・クラーク氏は「退職金によって失業給付を受ける資格がない、あるいは他の理由で給付を申請しない賃金の高い労働者の解雇が、新規失業保険申請で完全には把握できていない可能性がある」との見方を示した。
エコノミストらは、データから季節変動を除外する季節調整係数によって申請件数が低く抑えられているとも受け止めている。2023年の季節調整係数は3月末に更新される。
2月18日までの1週間の継続受給件数は前週比5000件減の165万5000件。政府が2月の雇用統計の失業率を把握するために調査した期間と重なっている。
1月の失業率は3.4%と53年8カ月ぶりの低水準だった。エコノミストらは2月の非農業部門雇用者数の前月比増加幅は1月の51万7000人から減速するものの、力強い伸びを示すと予想している。
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