- 2023/03/22 掲載
銀行巡る混乱、投資家心理に大打撃=BofA調査
ロイター

BofAが独自に作成している投資家の不安度を示す「金融市場リスク指標」は7.7に跳ね上がり、リスク水準が劇的に悪化したのを示した。ウクライナ紛争を背景に2022年に急騰した際をわずかに下回ったものの、金融危機と新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の両方のピーク時を上回った。
調査は米中堅銀行のシリコンバレー銀行とシグネチャー銀行の破綻後に実施し、今月19日のスイスの金融大手クレディ・スイス(CS)の同業大手UBSによる買収決定より前だった。
欧州のファンドマネージャーはとりわけ悲観的だ。
調査はUBSによるCS買収決定前だったものの、3分の1近くが「システム上の信用イベント」が市場にとって最大のリスクだと回答した。わずか8%だった今年2月から急上昇した。
インフレは9カ月ぶりにリスク要因のトップから外れた。米国の「シャドーバンキング」部門が最も可能性の高いリスク要因として挙げられた。
また、景気後退とスタグフレーションに陥るリスクがあるとの見方も再び高まった。
ドイツ欧州経済センター(ZEW)の月例調査も、投資家心理が大きく落ち込んだことを示した。
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