- 2023/04/10 掲載
日経平均は続伸、米雇用統計通過の安心感や円安が支え
日経平均は140円高と、しっかりでスタートした。寄り付き後は一時、前営業日比約210円高の2万7737円49銭まで上昇したが、買いが一服した後は小幅な値動きとなった。特に後場は様子見ムードが強まり、値幅は48円程度にとどまった。
小売企業を中心に決算発表が相次ぎ、個別材料を手掛かりにした物色がみられたほか、海運株がしっかりだった。一方、指数寄与度の大きい半導体関連株は軟調だった。
フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「3月末から4月にかけて日本株は需給要因でイレギュラーに上昇していたが、一時的な買いは落ち着いてきている」と指摘した。一方、国内では低PBR株への物色やインバウンド(訪日客)の回復など好材料が多く、目先の日経平均については「2万7000円台で値固めした後、再び上方向を試す動きになるのではないか」(笹木氏)という。
日銀の新体制に関心を寄せる声も聞かれた。今晩、植田和男新総裁の記者会見を控えているが、「米国を中心とした景気後退懸念がくすぶる中では、政策修正に関する前向きなコメントが出てくる可能性は低い」(国内運用会社・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。
TOPIXは0.56%高の1976.53ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は0.57%高の1017.02ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は1兆9114億1600万円と、薄商いだった。東証33業種では、海運、その他製品、鉱業などの30業種が値上がり。パルプ・紙、倉庫・運輸関連、その他金融の3業種は値下がりした。
個別では、任天堂が4%高となり、堅調に推移した。映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」が北米で好調な興行収入を記録しており、好感されたとの見方があった。
指数寄与度の大きいファーストリテイリングは1.6%高、ソフトバンクグループは1.3%安だった。
プライム市場の騰落数は、値上がり1332銘柄(72%)に対し、値下がりが415銘柄(22%)、変わらずが88銘柄(4%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 27633.66 +115.35 27658.52 27,597.18─
27,737.49
TOPIX 1976.53 +11.09 1977.27 1,973.35─1
,982.72
プライム指数 1017.02 +5.72 1017.80 1,015.40─1
,020.16
スタンダード指数 1041.11 +7.53 1037.15 1,037.03─1
,041.13
グロース指数 944.68 +9.49 938.58 937.76─950
.50
東証出来高(万株) 82018 東証売買代金(億円 19114.16
)
PR
PR
PR