- 2023/04/11 掲載
植田総裁、大規模緩和の継続表明=共同声明「見直す必要なし」―日銀新体制スタート
日銀の植田和男総裁は10日夜、東京・日本橋の日銀本店で就任記者会見を行い、黒田東彦前総裁が進めてきた大規模な金融緩和政策を継続する方針を表明した。会見に先立つ岸田文雄首相との会談では、政府と日銀が政策連携を強化することを打ち出した2013年1月の共同声明について「直ちに見直す必要はない」との考えで一致した。首相官邸で会談後、記者団に明らかにした。
共同声明には物価上昇目標を2%とすることが盛り込まれ、大規模緩和の根拠となっている。植田氏は就任会見で2%目標について「そう簡単な目標ではない」と説明。達成時期に関して「できるだけ早く」と述べるにとどめ、期限についても「現時点で申し上げられない」と明示を避けた。短期金利をマイナス0.1%、長期金利を0%程度に誘導する長短金利操作については「継続が適当」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕就任記者会見を行う植田和男日銀総裁=10日夜、東京・日本橋本石町の日銀本店(代表撮影) 〔写真説明〕辞令交付後、握手する日銀の植田和男総裁(左)と岸田文雄首相(右)=10日午後、首相官邸 〔写真説明〕就任記者会見に臨む日銀の植田和男総裁(中央)と氷見野良三副総裁(左)、内田真一副総裁(右)=10日夜、東京・日本橋本石町の日銀本店(代表撮影)
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