- 2023/04/28 掲載
米当局、ファースト・リパブリック銀救済へ緊急協議調整=関係筋
[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米当局は中堅銀行ファースト・リパブリック・バンク救済に向けた緊急協議を調整している。事情に詳しい関係筋3人が明らかにした。
同筋によると、連邦預金保険公社(FDIC)、財務省、連邦準備理事会(FRB)などの政府機関はここ数日、経営難に陥っているファースト・リパブリックの救済策をまとめるため、金融企業との会合を調整し始めた。
米政府がファースト・リパブリック救済への参加を検討しているかどうかは不明。ファースト・リパブリック幹部は米規制当局による買収を回避する取引をまとめようと躍起になっているという。
ファースト・リパブリックは「われわれは顧客にサービスを提供し続ける一方で、戦略的選択肢について複数の当事者と協議している」とする声明を出した。
財務省はコメントを避けた。FDICとFRBからはコメントを得られていない。
ファースト・リパブリックが第1・四半期に1000億ドル余りの預金が流出したと24日に明らかにしたことを受け、取引に向けた話し合いは緊急性を帯びてきた。
関係筋によると、米当局者はファースト・リパブリックについて、FDICの管理下に置かれるよりは民間による取引の方が望ましいと考えている。
しかし、不良資産を分離するための「バッドバンク」設立や資産売却など、提案された選択肢の多くは、今のところ合意に至っていないという。
関係筋の1人によると、ファースト・リパブリックは米規制当局による買収を阻止するための選択肢の一部として、株主の全面的な損失までも視野に入れている。
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