- 2023/04/28 掲載
都区部CPIが想定上振れ、4月は前年比3.5%増 3カ月ぶり伸び拡大
前月(季節調整値)からは0.5%上昇した。
生鮮食品とエネルギーを除く総合指数は前年比3.8%上昇し104.1、総合指数は3.5%上昇し105.1だった。
主要品目のうち、菓子類や生鮮魚介、乳卵類などの食料に加え、家庭用耐久財や通信費などが軒並みプラスに寄与した。電気代はマイナス寄与だった。
市場では「食品が想定よりも強く、中でも菓子類などが上がっており、これまでの原材料価格の上昇を反映する動きが出ている。規制緩和に伴う3、4月の訪日消費が増え、宿泊料も好調だ。JRと東京メトロの電車代値上げも反映され、全体として想定を上回る結果となった」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との見方が出ている。
都区部CPIは全国の先行指標とされる。宮前氏は「4月の全国コアCPIは3%を割り込むとみていたが、今回の結果を踏まえ、6月までは3%台が続く可能性が出てきた」としている。
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