- 2023/05/09 掲載
日経平均は反発、好決算企業に買い 半導体関連も堅調
日経平均は前営業日比約70円高でスタート。その後も徐々に上げ幅を拡大し、後場には一時約312円高の2万9262円36銭まで上昇した。決算を発表した個別銘柄の物色が活発で、特に鉄鋼株の堅調さが目立った。前日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)の上昇を好感して指数寄与度の大きい銘柄にも買いが入り、指数を押し上げた。
みずほ証券の倉持靖彦マーケットストラテジストは「(日経平均は)高値圏にあるので、売り方の心理としてはなかなか売り込めない。売りが少なくなってくると、さらに売れなくなるのでより上がりやすい」と指摘する。きょうの相場は、低PBR(株価純資産倍率)、かつ配当利回りが高い銘柄への根強い人気を感じさせる動きだったという。
あす公表の4月米消費者物価指数(CPI)については「住居費を除くサービス業の価格が鈍化してくるかどうかが注目」(倉持氏)されている。
TOPIXは1.27%高の2097.55ポイント、東証プライム市場指数は前営業日比1.27%高の1079.23ポイントで取引を終了した。プライム市場の売買代金は3兆2746億3900万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼や卸売、輸送用機器など32業種で、値下がりは空運のみだった。
JFEホールディングスが14.5%高、東京鉄鋼が15.4%高と、鉄鋼株が終日堅調に推移した。東京エレクトロンは1.7%高、アドバンテストは4.3%高で、指数を押し上げた。前日に追加の株主還元を実施する方針だと発表した川崎汽船は9.2%高で、年初来高値を更新。きょう正午に決算を発表した日本郵船はマイナス転換する場面もあったが、0.4%高で取引を終えた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1497銘柄(81%)、値下がりは288銘柄(15%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。
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