- 2023/05/09 掲載
米資産運用バンガード、電力会社の大量株維持 規制委が承認
共和党は、電力会社株を大量に保有するバンガードがESG(環境・社会・企業統治)の観点から経営に介入する恐れがあると懸念を示していた。
バンガードは国内の上場電力会社の議決権株10%以上を保有する権利の3年間延長を申請し、認められた。申請が却下された場合、バンガードはDTEエナジーやエバーソース・エナジーなど電力会社の株式の売却を迫られるところだった。
バンガードの申請を巡っては共和党の政治家などから疑問の声が上がり、共和党の州司法長官13人が昨年11月、バンガードの「環境アクティビズム」によって州内の化石燃料発電所が閉鎖される恐れがあるとFERCに申し立てた。
これに対してバンガードは電力会社の経営判断に影響力を行使することはないと反論。昨年12月には、2050年までの温暖化ガス排出実質ゼロを目指す運用会社の団体「ネットゼロ・アセットマネジャーズ・イニシアチブ(NZAM)」からも脱退した。
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