ボリビア大統領、貿易での元使用に前向き　「中南米のトレンド」

[ラパス １０日 ロイター] - ボリビアのアルセ大統領は１０日の記者会見で、国際貿易における人民元の使用に前向きな姿勢を示した。アルゼンチンやブラジルが中国との取引に元を利用し始めていることを引き合いに出した。

アルセ氏は「域内の二大経済大国が、中国と協定を結び既に元建てで取引しており、これがこの地域のトレンドになるだろう」と述べた上で、ボリビアも傍観しているわけにはいかないと強調した。

アルゼンチン政府は先月、ドル準備高減少への対策として、中国からの輸入に対する決済をドル建てから元建てに変更すると発表した。

ブラジルも今年、中国との貿易や投資を後押しする人民元決済機関の設置で合意しており、ドル依存脱却を進めている。

アルセ氏は「中南米は常に米国から大きな影響を受けてきたが、最近は多くの国が中国との貿易を増やしている。物事は変化している」と語った。