- 2023/05/15 掲載
ECB利上げ、インフレ抑制効果は来年最大に=経済報告
利上げが長い時間差を伴って効果を発揮するとの定説を再確認した形だ。
ECBは「インフレへの効果の大半は2023年以降に見られる見通しだ。効果がピークに達するのは24年だ」と指摘。
「政策の引き締めで22年はインフレ率が50ベーシスポイント(bp)前後鈍化したと推計される。インフレ率の下押し効果は23─25年に平均2%ポイント前後となる見通しだ」としている。
ECBによると、経済成長に対する利上げの効果は相対的に早く、すでに経済活動が抑制されている。これに伴い需要が冷え込み、物価上昇が抑えられるという。
「経済活動への波及は相対的に早く、域内総生産(GDP)伸び率への効果は23年にピークに達する見通しだ。22─25年の下押し効果は平均2%ポイントになる」としている。
ECBは保有国債の削減により、22─25年に10年債利回りが55bp上昇するとの見通しも示した。
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