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- 2025/07/24 掲載
【テンプレ付き】ChatGPTが「自分専用の秘書」に育つ“裏ワザ”…同じ指示はもう不要
連載:きょうから使える生成AI仕事術
X(旧 Twitter)@SuguruKun_ai では8万人超のフォロワーを持つ“ChatGPT ガチ勢”として知られる。2024年にAI研修・受託開発に特化した Uravation を創業し、上場企業や自治体への生成系AI導入支援・研修を提供。独自プロダクトとして話しかけるだけでスライド資料を自動生成する「SUGUKURU AI」をリリース。執筆・講演・メディア連載などでも活躍中。
YouTubeチャンネル すぐる【ChatGPT・AIガチ勢】
株式会社Uravation 公式サイト
「めっちゃ時短……」ChatGPTを“育てる”と世界が変わる
あなたが経営者だったとして、新しく入った秘書や部下に最初に教えることは何でしょうか?業務の流れ、報告のルール、社内用語などを初日から数週間かけて、丁寧に教えるはずです。実は、ChatGPTもまったく同じ……いや、それ以上かもしれません。なぜなら、一度教えれば、ずっと忘れない。病欠もしない。転職もしない。
ChatGPTは「カスタム指示」と「メモリ機能」を活用することで、“自分専用のパーソナルAI”に進化するのです。
特に2024年から搭載された「メモリ機能」は強力。会話の中で好みやスタイルを自然に覚え、たとえば「関西弁は苦手」と伝えれば、二度と使いません。「カスタム指示」と併用すれば、毎日の面倒な指示が一言で完結するレベルに。
たとえば私の場合──
Before(育てる前のプロンプト)
以下の内容でクライアントへのメールを作成してください。
文体は、ビジネスライクだけど堅すぎない感じで。
専門用語は避けて分かりやすく。
締めは「ご検討のほど、よろしくお願いいたします」で。
After(育てた後のプロンプト)
この差、すごくないですか? 1日10回ChatGPTを使うとして、1回30秒の説明時間が省けるとしたら、1日5分、1カ月で2時間半の時短につながります。
いまやAIは“育てる時代”に突入。次に成果を上げるのは、AIの使い手を磨いた人かもしれません。
“神すぎる”隠れ機能「カスタム指示」
では、実際に設定してみましょう。驚くほど簡単です。■ ステップ1:設定画面を開く
- ChatGPTにログイン
- 右上のアカウント名をクリック→「設定」を選択
- 「パーソナライズ」→「カスタム指示」を選択
■ ステップ2:必須項目を入力
次に、ステップ1で表示される「ChatGPTをカスタマイズする」ダイアログに以下の4項目を入力してください。
- よりパーソナライズされ、的確な回答を得るために、自己紹介をお願いします
- ChatGPTにどのような特徴を求めていますか?
- 特徴タグを選択:おしゃべり、機知に富む、率直、励まし、Z世代、懐疑的など
- その他、ChatGPTがあなたについて知っておくべきことがあれば教えてください

■ ステップ3:トグルをオンにして保存
最後に、画面の下部に「新しいチャットで有効にする」のトグルがあるので、これをオンにして「保存する」をクリック。これで設定完了です!
ここまでは「カスタム指示」の基本的な設定手順について説明しました。次は、自由記述の部分について、具体的に何を記入すればいいのか解説していきます。 【次ページ】全部見せます──職種別“おすすめ設定例”【テンプレ付き】
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