- 2023/05/16 掲載
米国株式市場=反発、債務上限問題が上値抑える メタ高い
[ニューヨーク 15日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。ただ、米連邦債務の上限引き上げを巡る交渉が続く中、製造業指標の悪化を受けて米景気の減速懸念が強まり、上値を抑えた。
一方、米メタ・プラットフォームズが2%超上げ、ナスダック総合の上昇を支援した。
ニューヨーク連銀が発表した5月のニューヨーク州製造業景況感指数はマイナス31.8に悪化し、市場予想のマイナス3.75も大幅に下回った。
インガルス・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「景気指標の内容が悪ければ誰もがリセッション(景気後退)について懸念し始める」と指摘。
「われわれはインフレを抑え込むまで景気が弱まることを望む一方で、リセッションを引き起こすほどの弱さは望んでいない」とした。
債務上限問題を巡る協議が進展していないことも相場の重しとなった。バイデン大統領は16日にマッカーシー下院議長(共和党)と協議を行うが、合意に達する可能性は低いとみられる。
メタは2.16%高で終了し、ナスダックとS&P総合500種の上昇に寄与した。ループ・キャピタルが投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げたことを好感した。
ダウ工業株30種は6営業日ぶりに反発した。
今週は主要経済指標の発表が比較的少ないが、小売売上高や住宅関連指標、新規失業保険申請が注目されている。
連邦準備理事会(FRB)の複数の当局者はこの日、金利を高水準に保ち続けると想定していることを示唆し、年内に利下げに転じるとの市場の見方と一線を画した。
また、リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はロイターのインタビューで、インフレが安定的に低下しているとまだ確信できていないと述べた。
個別銘柄ではパイプライン運営のワンオークが9.06%下落。同業マゼラン・ミッドストリーム・パートナーズの買収で合意したと発表したことを受けた。
半導体大手ウエスタンデジタルは11.26%急騰。日本のキオクシアホールディングスとの合併協議が加速し、統合比率など詳細を話し合う段階まで進んでいるとのロイターの報道を受けて買いが先行した。
米取引所の合算出来高は90億6000万株。直近20営業日の平均は111億株。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.10対1の比率で上回った。ナスダックでは1.85対1で値上がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33348.60 +47.98 +0.14 33321.21 33400.30 33161.93
前営業日終値 33300.62
ナスダック総合 12365.21 +80.47 +0.66 12301.17 12376.40 12263.35
前営業日終値 12284.74
S&P総合500種 4136.28 +12.20 +0.30 4126.65 4141.25 4110.27
前営業日終値 4124.08
ダウ輸送株20種 13846.45 +63.26 +0.46
ダウ公共株15種 945.53 -13.66 -1.42
フィラデルフィア半導体 3052.64 +79.80 +2.68
VIX指数 17.12 +0.09 +0.53
S&P一般消費財 1156.98 +1.62 +0.14
S&P素材 495.69 +4.16 +0.85
S&P工業 836.46 +4.22 +0.51
S&P主要消費財 801.49 -2.19 -0.27
S&P金融 533.93 +4.33 +0.82
S&P不動産 231.91 -0.55 -0.24
S&Pエネルギー 605.06 +1.22 +0.20
S&Pヘルスケア 1536.30 -2.52 -0.16
S&P通信サービス 202.16 -0.06 -0.03
S&P情報技術 2676.65 +19.62 +0.74
S&P公益事業 345.04 -4.34 -1.24
NYSE出来高 8.44億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 29880 + 210 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 29870 + 200 大阪比
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