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  • NY市場サマリー(15日)ドル5週ぶり高値から下落、利回り上昇 株反発

  • 2023/05/16 掲載

NY市場サマリー(15日)ドル5週ぶり高値から下落、利回り上昇 株反発

ロイター

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[15日 ロイター] - <為替> 終盤の取引でドルが下落。序盤には5週間ぶりの高値を付けたが、その後は先週の上昇を受けた利益確定売りが出た。投資家は米連邦債務の上限引き上げを巡る報道を注視している。

ドル指数は0.3%安の102.40。序盤には一時5週ぶり高値となる102.75を付けた。

5月のニューヨーク州製造業業況指数は42.6ポイント低下し、マイナス31.8となった。これを受けてドルは急落した。

FXコンサルティング会社クラリティーFX(サンフランシスコ)のディレクター、アモ・サホタ氏は「市場は米国の債務不履行(デフォルト)を回避する方法について明確なシグナルを待っている。市場の重要な水準が崩れたとは思わない」と述べた。

バイデン米大統領は17日にアジア歴訪に出発する前に、16日に連邦債務上限を巡ってマッカーシー米下院議長(共和党)と協議を行う。マッカーシー下院議長は議会とホワイトハウスの見解にはなお「大きな隔たりがある」と述べた。

ユーロ/ドルは0.2%上昇し、1.087ドル。ドル/円は0.3%高の136.06円、ポンド/ドルは0.7%高の1.2527ドル。

<債券> 米債利回りが上昇した。粘り強いインフレが続くとの懸念がくすぶる中、米債務上限を巡る不確実性が経済見通しに対する不安感に拍車をかけた。

BMOキャピタル・マーケッツのストラテジストはメモで「インフレ率は連邦準備理事会(FRB)の目標に向かって鈍化しているかもしれないが、将来的な(インフレ)期待は連邦公開市場委員会(FOMC)にとって明らかに誤った方向に傾いている」と指摘。「この乖離はFRBの資金が長期にわたって制約的である必要性を補強するものであり、政策当局者にとって確実に懸念材料になる」とした。

フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、年末までに約0.70%ポイントの利下げが決定されるとの見方が織り込まれている。一方、一部のFRB当局者はインフレとの戦いはまだ終わっていないことを示唆している。

グレンミードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイケル・レイノルズ氏は「FRBが年内利下げするというFF金利先物市場の予想に困惑している」と指摘。「FRBはそのようなことをする計画はないと明確に示しているし、インフレ率は粘り強く、インフレ期待は高まっている」と述べた。

指標10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇し3.507%、30年債利回りは約7bp上昇し3.842%となった。

米2年債利回りは4%で横ばい。5月のニューヨーク州製造業業況指数が市場予想を下回ったことを受け、序盤には低下する場面があった。

一方、市場では米債務上限問題を巡る協議が注視されている。

1カ月物財務省短期証券利回りは約5.6%。デフォルト懸念を反映した。

<株式> 反発して終えた。ただ、米連邦債務の上限引き上げを巡る交渉が続く中、製造業指標の悪化を受けて米景気の減速懸念が強まり、上値を抑えた。

一方、米メタ・プラットフォームズが2%超上げ、ナスダック総合の上昇を支援した。

ニューヨーク連銀が発表した5月のニューヨーク州製造業景況感指数はマイナス31.8に悪化し、市場予想のマイナス3.75も大幅に下回った。

インガルス・アンド・スナイダーのシニアポートフォリオストラテジスト、ティム・グリスキー氏は「景気指標の内容が悪ければ誰もがリセッション(景気後退)について懸念し始める」と指摘。「われわれはインフレを抑え込むまで景気が弱まることを望む一方で、リセッションを引き起こすほどの弱さは望んでいない」とした。

債務上限問題を巡る協議が進展していないことも相場の重しとなった。バイデン大統領は16日にマッカーシー下院議長(共和党)と協議を行うが、合意に達する可能性は低いとみられる。

メタは2.16%高で終了し、ナスダックとS&P総合500種の上昇に寄与した。ループ・キャピタルが投資判断を「ホールド」から「バイ」に引き上げたことを好感した。

ダウ工業株30種は6営業日ぶりに反発した。

今週は主要経済指標の発表が比較的少ないが、小売売上高や住宅関連指標、新規失業保険申請が注目されている。

個別銘柄ではパイプライン運営のワンオークが9.06%下落。同業マゼラン・ミッドストリーム・パートナーズの買収で合意したと発表したことを受けた。

半導体大手ウエスタンデジタルは11.26%急騰。日本のキオクシアホールディングスとの合併協議が加速し、統合比率など詳細を話し合う段階まで進んでいるとのロイターの報道を受けて買いが先行した。

<金先物> ドル下落に伴う割安感を受けた買いに支えられ、4営業日ぶりに反発した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前週末比2.90ドル(0.14%)高の1オンス=2022.70ドル。

外為市場ではドルが対ユーロで軟調に推移。ドル建てで取引される金の割高感が後退し、金の買いが先行した。先週はFRB高官らによる金融引き締め姿勢を維持する発言が相次いだが、一部の市場参加者の間では年内の利下げ期待が根強く、金利を生まない金を下支えしているもようだ。

ただ、この日は米長期金利が小幅上昇したほか、米債務上限引き上げを巡る協議が難航すれば来月にもデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがあるため、先行き不透明感から終盤は方向感に乏しい展開となった。

<米原油先物> 供給不足懸念が強まり買いが優勢となり、4営業日ぶりに反発した。米国産標準油種WTIの中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前週末比1.07ドル(1.53%)高の1バレル=71.11ドルだった。7月物は1.07ドル高の71.09ドル。

リセッション(景気後退)懸念などを背景とした原油売りの流れが一巡し、この日は供給逼迫(ひっぱく)への警戒感が高まったことから、買いが先行した。米政権が戦略石油備蓄(SPR)の補充開始を計画していることや、カナダのアルバータ州の広範囲で発生していた山火事により、前週、少なくとも日量30万バレルの原油の生産が停止されたことなどが背景。外為市場で対ユーロでドルが軟化したこともドル建て商品の割安感につながり、原油の買いを後押しした。

ドル/円 NY終値 136.11/136.13

始値 136.12

高値 136.23

安値 135.72

ユーロ/ドル NY終値 1.0872/1.0876

始値 1.0877

高値 1.0890

安値 1.0864

米東部時間

30年債(指標銘柄) 17時05分 96*04.00 3.8438%

前営業日終値 97*09.00 3.7770%

10年債(指標銘柄) 17時04分 98*28.50 3.5075%

前営業日終値 99*08.50 3.4630%

5年債(指標銘柄) 17時01分 100*04.25 3.4703%

前営業日終値 100*07.00 3.4510%

2年債(指標銘柄) 17時05分 99*23.88 4.0104%

前営業日終値 99*24.25 4.0040%

終値 前日比 %

ダウ工業株30種 33348.60 +47.98 +0.14

前営業日終値 33300.62

ナスダック総合 12365.21 +80.47 +0.66

前営業日終値 12284.74

S&P総合500種 4136.28 +12.20 +0.30

前営業日終値 4124.08

COMEX金 6月限 2022.7 +2.9

前営業日終値 2019.8

COMEX銀 7月限 2429.1 +13.7

前営業日終値 2415.4

北海ブレント 7月限 75.23 +1.06

前営業日終値 74.17

米WTI先物 6月限 71.11 +1.07

前営業日終値 70.04

CRB商品指数 261.6505 +3.7266

前営業日終値 257.9239

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