- 2023/05/16 掲載
午前の日経平均は続伸、半導体関連株が堅調 TOPIXは33年ぶり高値
日経平均は約211円高でスタート。その後は利益確定売りなどに押されやや伸び悩む場面もみられたが、前引けにかけては高値圏でもみ合う展開が続いた。前日の米国市場では、半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.6%上昇したことから、東京市場でも指数寄与度の大きい半導体銘柄が堅調で、相場をけん引した。
ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「足元の日本株は、外部環境が悪化していないことや、国内企業の業績見通しも懸念したほど悪くないこと、東証によるPBR(株価純資産倍率)改善要請などが後押しとなり、堅調となっている」との見方を示した。
11時に発表された4月の中国の鉱工業生産は予想を下回った。井出氏は「中国景気が目先の心配事になってきている。中国景気は日本企業にも大きく影響するので、関連銘柄に利益確定売りが出やすくなるだろう」と指摘した。
TOPIXは0.38%高の2122.85ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆7756億3500万円だった。東証33業種では、値上がりは電気・ガス、鉱業、小売など22業種で、値下がりは海運やガラス・土石製品、保険など11業種だった。
個別では東京エレクトロンが3.7%高、アドバンテストが4.6%高と堅調。前日に決算を発表した、リクルートホールディングスは3.3%高だった。一方、日本郵政は5.7%安、テルモは2.6%安だった。
楽天グループは公募増資に向けて最終調整していると15日にロイターが報じたことが手掛かりとなり、5.2%安となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが845銘柄(46%)、値下がりは898銘柄(49%)、変わらずは87銘柄(4%)だった。
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