- 2023/05/17 掲載
午前の日経平均は続伸、1年8カ月ぶりに3万円台回復 半導体関連株が堅調
日経平均は約69円高でスタート。その後も上げ幅を拡大し、一時前営業日比約217円高の3万0060円72銭まで上昇し、約1年8カ月ぶりの高水準となった。為替が前営業日の取引時間中と比べやや円安方向に振れたことが相場の支えとなった。
岡三証券の松本史雄チーフストラテジストは「全体としてみれば想定通りの動きだが、今月は思いのほか強い。短期的には過熱感から売りも出るとは思うが、海外投資家の買いの動きはまだ初動段階にあるとみている」との見方を示した。目先は、3万円を値固めするフェーズに移ったとみている、という。
足元の半導体関連銘柄の堅調さについては、「個別の理由があるわけではないが、日経平均が動くときには、指数の寄与度の大きい銘柄を買っておこうという動きも出るので、そういった動きも影響しているのではないか」(松本氏)という。
TOPIXは0.26%高の2132.74ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6039億8800万円だった。東証33業種では、値上がりは保険やパルプ・紙、空運など17業種で、値下がりは海運や鉄鋼、石油・石炭製品など15業種だった。化学工業は変わらずだった。
個別では、東京エレクトロンが3.6%高、アドバンテストが2.9%高だった。家庭向け電気代の値上げが好感された電力株も堅調で、北陸電力は2.6%高だった。一方、テルモは2.8%安、ファナックは1.5%安と軟調。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが801銘柄(43%)、値下がりは925銘柄(50%)、変わらずは106銘柄(5%)だった。
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