- 2023/06/03 掲載
スイス中銀、金融引き締めの用意 インフレ圧力広がる=副総裁
[チューリッヒ 2日 ロイター] - スイス国立銀行(中央銀行)のシュレーゲル副総裁は2日、経済全体に広がりつつあるインフレ圧力に対処するために金融政策を引き締める用意があると表明した。
ベルンで開催された会合で「エネルギーや供給の目詰まりとは関係なく、他の商品やサービスにもインフレが広がる兆候が増えている」と指摘。世界のインフレ率は低下しているが、物価上昇に関する問題が完全になくなったと判断するのは時期尚早とした。
0─2%のインフレ目標を達成するために、中銀は必要に応じて為替市場に介入する用意があるとも述べた。
スイス中銀は現在、国内のインフレ率が今年、平均で2.6%に低下し、24─25年には2%に達すると見込んでいるが、シュレーゲル副総裁は見通しは非常に不透明と言及。「物価の安定を確保するために、さらなる金融政策の引き締めを排除することはできない」とした。
さらに、スイスの金利上昇が家賃に与える影響も考慮する必要があるとし、家賃が年後半に上昇し、インフレ圧力に拍車をかける可能性があるとした。
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR