- 2023/08/18 掲載
米国株式市場=3日続落、ヘルスケア株安重し 金利高止まり懸念も
[ニューヨーク 17日 ロイター] - 米国株式市場は不安定な地合いの中、主要株価指数が3営業日続落して取引を終えた。米ネットワーク機器大手シスコシステムズやエネルギー株が買われたものの、ヘルスケア株の下げが響いた。堅調な経済指標を受け金利が長期にわたり高止まりするとの懸念も重しとなった。
ドラッグストア・薬剤給付管理(PBM)大手CVSヘルスが8%下落し、S&P総合500種を押し下げた。カリフォルニア州の非営利保険団体ブルーシールドが同社のPBMサービスへの依存度を下げ、アマゾン・ドット・コムを含む他企業と提携する計画というニュースが重しとなった。
PBM部門を持つ医療保険大手ユナイテッドヘルスとシグナも売られ、それぞれ1.9%安、6.4%安となり、S&Pのヘルスケア指数を押し下げた。
S&P500は過去3営業日の下落率が2.7%と3月半ば以来の大きさとなった。ナスダック総合は3日間で3.4%下落し、2月以来の大幅な下落率を記録した。
原油価格が上昇し、石油大手エクソンモービルとシェブロンは1.9%、1.7%それぞれ値上がりした。
好調な経済指標を受けて、米連邦準備理事会(FRB)が金利を現在の水準で長期的に維持するとの見方が強まり、10年債利回りは昨年10月以来の高水準を付けた。
LPLフィナンシャルのチーフ株式ストラテジスト、ジェフリー・バックバインダー氏は「企業の業績が上向くか、利回りが低下するまで株価は短期的に不安定になる可能性がある」と語った。
この日発表された新規失業保険週間申請件数は減少し、労働市場がなお引き締まっていることを示した。
シスコシステムズは3.3%上昇。第4・四半期(5─7月)決算が予想を上回ったほか、最高経営責任者(CEO)が人工知能(AI)分野のビジネスチャンスについて語ったことが支援材料になった。
製薬大手ファイザーは2.9%高。新型コロナウイルスワクチンについて、オミクロン型から派生した変異株「EG.5」(通称エリス)に対する効果がマウスを利用した実験で確認されたと明らかにした。
小売大手ウォルマートは第2・四半期(5─7月)売上高が予想を上回ったほか、通期見通しを上方修正したが、株価は2.2%下落した。
S&P500では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を2.7対1の比率で上回った。
米取引所の合算出来高は112億株。直近20営業日の平均は110億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34474.83 -290.91 -0.84 34829.61 34888.48 34440.73
前営業日終値 34765.74
ナスダック総合 13316.93 -157.70 -1.17 13527.30 13535.09 13303.45
前営業日終値 13474.63
S&P総合500種 4370.36 -33.97 -0.77 4416.32 4421.17 4364.83
前営業日終値 4404.33
ダウ輸送株20種 15643.09 -165.01 -1.04
ダウ公共株15種 874.91 -2.82 -0.32
フィラデルフィア半導体 3446.35 -33.73 -0.97
VIX指数 17.89 +1.11 +6.62
S&P一般消費財 1287.83 -20.72 -1.58
S&P素材 508.63 -0.93 -0.18
S&P工業 895.89 -7.60 -0.84
S&P主要消費財 763.15 -7.82 -1.01
S&P金融 564.39 -2.83 -0.50
S&P不動産 226.26 -1.70 -0.74
S&Pエネルギー 669.15 +7.35 +1.11
S&Pヘルスケア 1554.53 -11.98 -0.76
S&P通信サービス 220.87 -1.31 -0.59
S&P情報技術 2917.48 -28.41 -0.96
S&P公益事業 319.56 -1.07 -0.33
NYSE出来高 9.35億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 31395 - 275 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 31380 - 290 大阪比
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