- 2023/08/18 掲載
情報開示避け株大量取得、委託のゴールドマンがデリバティブ活用
エクソールとフィリップスの今週の発表によると、エクソールは約28億ドルでフィリップス株の15%を取得し、筆頭株主となった。エクソールによる出資は市場でフィリップスへの信任票と受け止められ、フィリップス株は値上がりした。
オランダの金融市場のルールでは通常、一企業が3%、5%、10%、15%を超えるオランダ企業の株式を取得した場合、情報開示が必要になるが、今回のケースでは情報開示は行われなった。
今週公表された米証券取引委員会(SEC)の文書によると、エクソールはまず6月30日までにフィリップス株の2.99%を取得。情報開示義務はなかった。
16日遅く公表されたオランダ金融市場庁(AFM)の文書によると、ゴールドマンは、コールオプション9500万枚などデリバティブ取引を通じてフィリップス株の12.11%を取得していた。
関係筋は今週、ゴールドマンがエクソールの委託で取引を行っていたことを明らかにしている。
フィリップスはエクソールの出資を歓迎。エクソールは出資比率を20%以内に抑える契約に調印しており、完全買収の可能性は排除されている。
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