- 2023/08/22 掲載
午後3時のドルは146円近辺で小動き、米金利動向にらみ一進一退
午後3時のドルは前日のニューヨーク市場終盤(146.20/23円)に比べて小幅にドル安/円高の146円近辺で推移している。ドルは米長期金利の動向につられる動きとなり、146円を挟んで一進一退の展開が続いた。
ドルは朝方からじりじりと上昇。時間外取引で米10年債利回りが4.36%台まで上昇するとドル買いが進行し、一時146.42円の高値を付けた。その後、米長期金利が低下したことを受け、ドルはやや弱含んだ。
正午過ぎに、日銀の植田和男総裁と岸田文雄首相が官邸で会談するとの報道を受けて、ドルは一時145.84円まで下落。ただ、植田総裁と岸田首相の会談では為替相場の変動についてのやり取りがなかったと伝わると、ドル/円は146円近辺でもみ合いとなった。
ドルが146円台に乗せる中、市場では「政府要人の円安けん制トーンが変わるのではないか、という警戒感は強い」(外為どっとコム総研の上席研究員・神田卓也氏)として、当局の動きに神経質になりやすい展開が続きそうだ、という。
目先のドル/円については、米金利の先高観や中国経済の不透明感を背景にリスクオフのドル買いが入りやすいとの見方があり、「ジャクソンホール会議までは動きづらいものの、ドルの強さは変わらないのではないか」(国内証券)という。
ユーロ/円は159円前半で、15年ぶりの高値圏で小動きとなっている。クロス円では円安基調が続いており、「海外中銀が利下げを模索する、あるいは、日銀が金融政策の引き締めにかじを切るなど構造的な変化が起きない限り、クロス円の円安基調は続きそうだ」(外為どっとコム総研・神田氏)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 146.07/146.10 1.0904/1.0908 159.31/159.32
午前9時現在 146.24/146.25 1.0896/1.0900 159.36/159.40
NY午後5時 146.20/146.23 1.0895/1.0896 159.29/159.33
関連コンテンツ
関連コンテンツ
PR
PR
PR