- 2023/08/23 掲載
ユーロ圏PMI、8月はサービスも縮小局面 製造は底打ち示唆
S&Pグローバルがまとめた8月のHCOB総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は47.0。7月の48.6から低下し、2020年11月以来の低水準となった。ロイターがまとめた予想(48.5)も下回った。
サービス部門PMIは50.9から48.3に低下。エコノミストの予想(50.5)以上に悪化し、今年初めて節目の50を下回った。
ハンブルグ商業銀行のチーフ・エコノミスト、サイラス・デラルビア氏は「サービス部門は残念ながら製造業の不振に匹敵するほどの落ち込みを示した」と述べた。
物価高の進行で需要が急減した。サービス部門の産出価格指数は55.9で、7月の56.1から低下し2021年10月以来の低水準となった。
製造業PMIは42.7から43.7に改善。7カ月ぶりに上昇し、市場予想(42.6)も上回った。22年半ばから落ち込んでいた業況が最悪局面を脱した可能性を示唆した。
生産指数は42.7から43.7に上昇。デラルビア氏は、製造業PMIが引き続き50を下回りながらも幾分上昇したのは、受注環境がやや改善し在庫調整のペースが鈍化したためだと指摘した。
製造業の先行き見通しを反映する将来の生産指数は52.8から53.5に上昇した。
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