- 2023/08/24 掲載
関電不正閲覧「システム過信」=送配電子会社社長
関西電力子会社の関西電力送配電(大阪市)の白銀隆之社長は24日までにインタビューに応じた。同社が管理する新電力の顧客情報を関電社員が不正に閲覧していた問題について、「システムに対する過信があった」と指摘。「大勢の人間で作ったから大丈夫に違いないと思い込んでしまったのが一番の問題だ」と反省の弁を述べた。
白銀氏は「中立性・公平性の確保が事業の根幹。競争に影響を与えかねない情報に『鍵』を掛け、守り抜くのが役割だ」と強調した。アクセス権限がない者が重要情報を閲覧しようとすれば、アラームが鳴るなど通信履歴への監視を強化していると説明した。
関電側からこのほど漏えいの疑いがある事案について複数報告があったことも明らかにした。事案自体は軽微だったとし、「健全に声が上がる空気にはなってきた」との見方を示した。
一方、2025年大阪・関西万博でカメラや電子看板(デジタルサイネージ)など多機能を備えた「スマートポール」を展開すると表明。「電柱の価値を再定義する象徴だ」と語った。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える関西電力送配電の白銀隆之社長=22日午後、大阪市北区
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