• 2023/09/22 掲載

世界の主要中銀、インフレ抑制へ高金利維持姿勢 懐疑的な見方も

ロイター

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Mark John

[21日 ロイター] - 世界の主要中央銀行は、過去2年間の金融引き締めで金利がピークに達する中でも、インフレを抑制するため必要な限り高金利を維持する姿勢を示している。

「より高くより長く」というスタンスは米連邦準備理事会(FRB)、欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)が取っているだけでなく、カナダ銀行(中銀)や台湾中銀も同調している。

英中銀は21日、金利据え置きを5対4の僅差で決定したが、ベイリー総裁は利上げがまだ終了していないと強調した。

FRBも19─20日に開いた連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を据え置く一方、タカ派的なスタンスを強め、インフレが目標の2%まで低下するのは2026年になると予想した。

ECBのラガルド総裁も先週の理事会後の記者会見で、追加利上げの可能性を排除できないとした。

21日にはノルウェーとスウェーデンの中銀が追加利上げを示唆。スイス国立銀行(中銀)もインフレが落ち着いているにもかかわらず、物価動向次第で利上げする姿勢を示した。

アジアでは台湾中銀が金利据え置きを決定した上で、引き締めバイアスを維持した。

22日の会合で金融政策据え置きが予想される日銀と、経済安定化の兆しを背景に20日に銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート、LPR)を据え置いた中国人民銀行(中銀)は例外だ。

しかし中国経済の力強さに対する疑念や、ウクライナ戦争、米中の対立といった地政学的な懸念から、投資家は政策当局者が厳しいスタンスを維持できるかどうか疑問視している。

キャピタル・エコノミクスは「世界の金融政策の転換点」と題した論評で「来年の今頃には世界の主要中銀30行中21行が利下げに踏み切る」と予想している。

エバーコアISIのクリシュナ・グハ副会長はパウエルFRB議長が年内の追加利上げについて明言せず、わずかにハト派的でさえあったと指摘。「FRBはソフトランディング(経済の軟着陸)の可能性を見据え、それを逃すまいとしている」と語った。

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